レセプトの作成は、病院・診療所だけではなく、他にも薬局や歯医者などでも行われています。診療報酬点数表で計算している調剤薬局などの場合は、調剤報酬請求業務と呼んでいます。
一般的なレセプト作成の流れは大きく分けて6通りに分けることができます。
まず1月の患者のすべてのレセプトを作成した後、医療事務スタッフと医師が再度確認をします。その後、患者のレセプトを種類ごとに分けてから、レセプトの合計を記載した診療報酬請求書を作成していきます。そして診療報酬請求書とレセプトを1つにとじて、審査支払い期間に提出し、審査が通れば保険者から診療報酬が支払われるといった流れになります。
レセプト作成の簡単な流れとして
レセプトの誤りなどが見つかってしまうと、審査支払機関から差し戻されることとなり、再度レセプトを作成したり手直ししたりすると、それだけで時間がかかってしまいます。
また、場合によっては診療報酬額が請求金額より少なく支払われてしまう場合もあります。この場合、信頼を失ってしまったり、医療機関の収入が減ってしまい、経営の悪化にもつながっていってしまう事態にもなりかねないので、十分注意が必要です。
最近では、レセプト作成もコンピュータ化されて徐々に正確にはなってきていますが、それでも必要事項を入力する際には、正確性を確かめることが大切です。
レセプト作成終了後、審査支払い機関に提出する前に医療事務スタッフは再度間違いがないかどうかをしっかり確認して、その後医師にも確認してもらいましょう。医師に確認してもらう必要性は、診療内容と疾病名が一致しているかどうかを再確認するためでもあるのです。