患者の負担金と保険者からの診療報酬の2つのことを保険診療収入と呼び、多くの病院は保険診療収入で成り立っています。未集金とは、患者負担金が何らかの事情によって払われない場合のことをいい、病院経営を円滑にするためには、この未集金を必ず回収する必要があります。
医療事務スタッフの仕事として、この未集金管理も行っていきます。たとえば未集金リストを作成したり、督促したりしながら、未集金を回収する流れを作っていきます。
まず未集金リストの作成として、診療費が回収されているかどうかが、現在ではコンピュータの導入によって一目で分かるために、自動的に未集金リストを作ることが可能になっています。また、未集金の督促には、時と場合によって異なってきますが、
などの対応をしていきます。また回収などが困難になっていくと、法的措置や保険者への処分請求なども行っていきます。
未集金の回収期限は通常3年で、地方公共団体が設立、経営している病院では5年と定められているために、病院側はなんとしてもこの期間内に回収しなくてはなりません。期限内に回収できなかった場合、未収金は不良債権となってしまうので、医療事務スタッフにとって未集金の回収と催促はとても重要な業務となっています。