2011年度 医療事務の資格情報日記 >  医療事務の勉強と情報 > 広報の医療事務には秘書業務もある

 医療事務の勉強と情報

広報の医療事務には秘書業務もある

広報の医療事務には秘書業務もある

医療事務を狭義でとらえると「外来患者サービス」や「入院患者サービス」そして「レセプト業務」を行うことといえます。しかし、入院患者のカルテの整理や看護婦への受け渡し、また、各種データの整理やフィルタリング、退院患者の見送りや電話対応などの秘書業務も医療事務の職域となることがあります。また、秘書業務といっても、医療事務や病棟クラークがあります。

さらに医療秘書でも院長秘書であったり、医局秘書、看護師長秘書と、その担当する部署、職務内容は様々です。どのような形態であれ、医療事務の知識は必須のものであるということです。ただし、院長秘書に関しては、次に挙げるように、その業務内容は一般の秘書により近いということができます。

例えば、来客の対応、院長室の環境整備、スケジュール管理、郵便物の整理、電話対応、日報管理、新聞の整理、文書の作成、出張手配などがあります。さらに医局は、学校で言えば、いわば職員室のようなところです。

様々な診療科目の医師が事務的な作業を行ったり、休憩したりする控え室が医局です。したがって、医局に配属された秘書は、多くの医師の業務が、それぞれスムーズに進められるようにサポートする必要があります。


診療行為のスケジューリング

たとえば、手術や診察、回診のスケジューリングは入念な確認が必要です。ローテーションの誤りがないように、二重にチェックを行うなどの工夫が必要になるでしょう。また、学会など、医師らが出席する会合や研究会などは、出欠の返事を受け持つとともに、場所、所要時間や必要書類などを正確に把握して、スケジュール表に記入するようにします。

その際、出張の必要があれば、宿泊や切符の手配も行うことになります。最優先しなければならない行事会合は先に押さえておくことも大切です。

また、空き時間にデスクワークの時間を設けて、事務処理をしてもらうことも必要になるでしょう。そのほかにも、患者さんやその家族との面会予約を入れる場合などには、相手の要望と医師たちの予定の調整役を行い、予定の重複がないよう配慮しなければなりません。

手術後のアポイントメントは避けるといった心配りも大切になるでしょう。このように医療現場では、多忙な医師たちが、効率的に無駄なく業務を進められるようなスケジューリング能力が求められることになります。

そのほか、総合病院などによると、総務課や庶務課の中に秘書的役割を担う人材を配置したり、最近では、独立した医療秘書課を配置するところも増えてきているようです。

いずれにしても、痛みや悩みを抱えながら健康を願って訪れてくる患者さんと、医療の専門家である医師や看護師との間に立つコミュニケーションの担い手として、医療事務の果たす役割は大きなものがあります。


医療事務の仕事を希望し専門学校で学んで資格を取得

なぜ医療事務の仕事を希望したのですかというと、最初から医療機関の仕事を探していたのですが、その中で自分に何が向いているのかを考えてみたんです。人のお世話をするのが好きなので、人と接することのできる医療事務職を仕事にしたいと思いました。

また、勉強方法というと、私は高校まで長野で育ったのですが、勉強するからには東京で過ごしたいと思っていたので、東京の医療専門学校を選びました。学校は2年生で、勉強は思ったより大変でしたね。中でも大学病院の実習は毎日泣きたいくらいでした。

電話対応から患者さんの対応まで、全て経験しました。この実習で初めて患者さんと接して、仕事がどんなに大変かを知りました。業務のことがなかなか覚えられなくて、先輩から厳しいことを言われることもありましたが、今考えると就職してすぐに仕事をこなすためには当然のことですよね。

また、専門学校では医療秘書実務を学びました。医療秘書実務の中には、医学概論や病院経営、秘書実務、レセプトの4科目があり、各科目が平均点以上の成績でないと、資格を取得できません。この4つの科目は、仕事の上では基礎の基礎とも言うべきものなので、学んでよかったなと思います。